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日本を支えるモノづくりって、こんなもんでしたっけ?

もともとエンジニアのはしくれだったので

ちょっと思うところがあり、

今就職活動とか、転職活動とかやってる学生も含めて

少し考えて欲しいなと思い

キーを叩いています。

 

 

私は自動車の設計者のはしくれでした

私は一応、10年以上自動車の設計に関わってきました。

細かいことは少しグレーにしておきますがw

 

学力は、まったくないのですが

ある形で、Tのつく自動車メーカーの本社で

設計を担当させてもらえていました。

 

私の新人時代の事

私の教育担当がおり、半年ほど、彼について仕事をしました。

彼っていうと気まずいので師匠としますw

はっきりいって、大手企業の中ではぶっ飛んでいる部類の方でした。

 

レックスがあるので彼は毎日10時出社です。

私も教育係りの彼が居なければ、仕事が降りてこないので

新人のくせに10時に出社していました。

 

周りの新人から見たら、不真面目極まりない新人でした。

でも、私の師匠は、

「俺のやり方を徹底的に真似しろ!」と言うことしか

言いませんでした。

 

会議や仕入れ先さんとの打ち合わせも全てついていき

何をどんなふうにしようとしているのかを徹底的にトレースしました。

そこで見えたものは、学歴や肩書で仕事をしていない風景でした。

 

師匠のすごさ

はっきり言って、師匠はそのメーカー内では学歴としては高い方では

なかったです。(とはいえ、有名大学出身ですが)

自動車が好きという事よりも、自分が自動車を変えてやる!っていう

気持ちが端々に見受けられました。

 

得てして、メーカーというのは、変化を恐れるものです。

全く新しい構造などは、過去の実績がないという理由だけで

受け入れられないものなのです。

 

師匠は、他メーカーで採用された新しい構造などを

そのメーカーに取り入れるためにどうすればいいかを考えることに

時間をさいていました。

 

その部品を変えるべきか、変えない方が良いのか

と言うのをあらゆる視点で考え、結論を導き出していました。

 

当たり前が当たり前ではない人

今のモノづくりの現場では当たり前のことだと感じるかもしれませんが

コストダウンや性能アップのために、不要な変更を迫られることもあります。

当然モノづくりの上では、それらの要素も非常に重要です。

 

師匠の視点は違いました。

「エンドユーザーが全て」

サラリーマン的な発想が全くない人でしたので

単純にコストを下げるという目的の変更などは

その悪影響が本当にないのかお客さんにとって本当に必要な

変更なのかを徹底的に議論していました。

 

そのためには、役員クラスにも噛み付いていましたし。

必要があるのであれば、仕入れ先の作業担当者に頭も下げていました。

 

私は、師匠にしかついていなかったので知りませんでしたが

仕入れ先さんから聞いた話では、他のメーカーも含めても

現場まで来て、作業者に頭下げて、きちんと変更の理由を納得させて

くれる人は、あの人くらいだよ!って。

 

大手の驕りなどは、ない人でした。

 

師匠の今

私も現場を離れたので会う機会がなかったのですが

先日、本当にたまたま、顔を合わせました。

 

いつでも来いよ!って声をかけられましたが

セキュリティーが厳しくてそうそういけませんよw

 

今は、通常の開発を離れて、

もっと先端の開発に移っているとのことでした。

 

自分が変える!って言っていたことを

部品としてではなく、

自動車として実現できる立場になったようです。

 

日本のモノづくりって

なんだか良く分からない展開ですが

昔は、こういう熱いエンジニアが沢山いたんだと思います。

そして、会社も失敗を恐れないというか

新しいものを作るためのチャレンジを認めていたんだと思います。

 

そしてエンジニアは、新しく楽しくお客さんが便利で使いやすく

カッコイイと思うものを作るために心血を注いでいたんだと思います。

 

今は、時代の流れ、進歩も早く

次々と新製品を生み出す必要があります。

でも、日本の企業から出てくる製品に

ワクワクするようなものは、少なくなっていると思います。

 

かつてのSONYのような変化を起こす企業が欲しいですね。

 

今から、モノづくりの世界に飛び込む人は

自分がサラリーマンとして物を作っていきたいのか

何かを生み出す技術者として、モノづくりに関わっていきたいのかを

考え、それが実現出来うる場所に身を置いて欲しいと思います。

 

偉そうですが、その考え方が違うとモノづくりって楽しくないですよ。

 

っていう、お話し。